あらいくまたんです。
当時家で映画を見る時の状態
どんな映画でも、ピンチになったり、悲しい場面になると必ず「消してよ!」と泣き叫んでいた鉄くん。
家でしか映画は見られないし、泣き叫ばずにみるのも不可能でした。
「WALLY」、ドラえもんの古い映画「のび太と恐竜」でも、新しめの「スタンドバイミードラえもん」でも、大パニック。
トトロならかろうじて別室に行かなくても見られました。でも初回はパニックまではいかないけれど、後半はずっとギューとしてないとダメでした。
泣き叫ぶのを抱きしめてなだめても、映画の上映を止めない限りおさまらないのです。
でも他の家族は最後まで見たいから、別室に鉄くんを連れて行き、音を小さくしてもらいます。
あらいくまたんはそばにつきそってやり過ごします。
平和なシーンになったことを察すると、自分から「怖いの終わった?」と聞いてきます。
そしてまた戻って見始め、最後まで見る、というのを続けていました。
発達センターに相談に行く
そのうちマシになるかなと様子を見ていたのですが、一向に改善の兆しが見えないので、発達センターに相談と発達検査をやってもらいに行ってきました。
とりあえずその場で、「もしかしたら、怖いシーンで、『あと何分くらい我慢したら怖いの終わるよ』と見通しを示してあげると、大丈夫かもしれないですよ」とヒントをもらいます。
見通しをもたせることと、怖いのはすぐ終わって最後はハッピーエンドになる、という体験を繰り返すことが大事なのかな、と思いました。
まずは怖いシーンは全くないアニメなどで慣らしてから、だんだん怖いシーンを含むものにスモールステップであげていくのがいいように思いました。
怖くないアニメで慣らすことに
オットセイが選んだのが古いハウス名作劇場の「牧場の少女カトリ」。
あらいくまたんは子供の頃、ハウス名作劇場を結構見ていましたが、カトリは知りませんでした。
90分にまとめてある完結版を入手し、見始めました。
最初にあらすじが流れます。
「父が亡くなり、母が遠くに働きに出て、戦争のせいで連絡もとどこおりがちになり、自らも働きに出ると決めた少女が、奇跡的に母親と会う」というような。
(こわくなくても悲しいやつじゃん、大丈夫かな…)
素直にテレビを見るときの定位置に座り、おとなしく見始めました。
ところが12分後に
🚆「…消してよ…」
🐻(えっこれもダメ?)と思いつつ様子を見ていたら、
🚆「消してよ!!」
🐻「怖いとこなかったよ、どこが駄目なの?」
🚆「怖いからもういやぁぁぁぁ!」
と大号泣が始まってしまいました。
続きます。