あらいくまたんです。
《^=・(⊥)・=^》
明るい兆しが見えた鉄くんの暴力への対応。
最近、シリーズの
続きの記事を書くために、
自分が書いたこのシリーズを
もう一度最初から読み直して、
ハッとした。
シリーズの前半、
母は鉄くんが何に
怒り狂っているのか、
何が暴力につながるのか、
全くわかっていなかった。
鉄くんは、
自分が何に怒っているのか、
言語化できなかった。
いや、鉄くんは自分の感情を
そもそも自覚できていなかった。
鉄くんの心に沸き上がったモヤモヤを
言語化することから始めよう、
とひたすら試行錯誤していた。
苦しかった夏休み、
暴力にたえてきて、
その時は全く余裕がなく、
状況を分析できないでいた。
自分の感覚としては、
夏休みのあの惨状は
鉄くんは退化したと
思っていた。
今考えると、違った。
鉄くんは、
暴力をふるいながらも、
自分の気持ちを言語化していた。
「怒らないで!!」
「松江塾辞めるって言うな!」
「うるさい!だまれ!」
もっと前は、
言葉はあっても
「うっせー!」だけ。
意味不明の暴力だった。
その時に比べたら、
鉄くん、
気持ちを言語化してるじゃん。
母の要求に、
きっちり答えてるじゃん。
夏休みの状態も、
ちゃんと成長した言動だったんだ。
ブログに書いていなかったら
今でも気づいていなかった。
人間の記憶力って、
そんなにも曖昧なんだ。
最近の小発火にいたっては、
鉄くんの気持ちを
しっかり言語化したうえで、
母にどうしてほしいか、まで
完璧に言語化していた。
「怒らないで!
その顏しないで!
もっと褒めて!」
鉄くんは、苦しんでいた。
人の表情から、その人の
感情の種類と程度を
正確に読み取ることができずに。
自分の感情さえ、自覚するのが
苦手だったのだから
他人の感情なんて、
わかるわけがなかったのかも。
これくらいわかるのが当然
という感覚を取り払い
我が子の躓きの原因と
向き合う。
今まで何度となく
そうやって一つ一つの壁を
乗り越えてきた。
きっとこれからも
たくさんの躓きがある。
でも、諦めなければいい。
きっとどうにかして
解決策を見つけられる。
そして今、
解決の糸口が見えて改めて
あの時の暗闇にいる自分に
教えてあげたい。
あの時の私、毎日お疲れ様。
今やっていることは、間違ってない。
大丈夫、これを積み重ねていけば、
今より明るい未来が待ってる。
とにかく、松江塾は辞めないで。
学校で「わかる!」という
プライドポイントが
鉄くんの心の平穏に
つながっている。
そして飛躍的に語彙力が
育ったおかげで、
自分の気持ちを
言語化できるようになって
ストレスの原因が減った。
三語短文も
今はつらくても
きっと自分で必要だって
理解できる日がくるから。
そして、諦めないで。
まずは、笑おう。
笑った分、
鉄くんの成長が
すこしだけ早まるから。
あの頃何が起きても
ずーっと笑って接していられたら
もしかしたらもっともっと早く
暴力なんて出ることなく
ここまで来られたのかもしれない。
いやいや、それは無理だったよ。
十分、頑張ってきたよ。
まずは、相手の言っていることを
理解できるレベル
自分の言いたいことを
言語化できるレベルまで
鉄くんに言葉を。
そして、感情の種類への理解を。
いろんな感情を体験させよう。
それぞれの言葉を伝えよう。
そして、感情の程度を量る練習を。
ニコニコと普通と怒っている
それぞれの間がたくさんあるって
教えよう。
すぐにわからなくても、
繰り返し伝えよう。
そして、
今でも母がよくやるミス。
一回できたからって
次も当たり前にできると
思わないこと。
こんなに身に着くのに
時間がかかるんだから。
できるようになって
しばらくは
毎回盛大に認めることが
必要。
できたことを、
たくさんたくさん
褒めて欲しい鉄くん。
ウザがられるくらい
褒めてあげて。
それぞれを笑って教えられたら
もうちょっと近道を歩けたかもね。
鉄くんは、たぶんもう
自分でも意味のわからない暴力は
ふるわないんじゃないかな。
次は
もっともっと
関係が難しくなる思春期がくる。
その前に、何とか間に合ってよかった。
病院、救急車、警察
のお世話にならずに、何とかやれたね。
思春期は
それはそれで大変かもしれない。
でも、これからも
心のモヤモヤを言葉にする練習を
ずっと続けていけば
何とかなるんじゃないかな?
暴力との決別チャレンジシリーズ
卒業します!