あらいくまたんです。
癇癪がひどかった鉄くん。
映画苦手の克服をとおして、鉄くんには自分の気持ちを正確に理解すること、そのための語彙力と理解力が決定的に足りていなかったことを悟りました。
癇癪が少しはマシになってだいぶ楽になってきたのも、語彙力と理解力アップがその助けになっていると思われます。
ここまで成長してきた鉄くんですが、まだまだ最近も、暴言暴力はゼロにはなっていませんでした。
でも、少しずつ改善の兆しは見えてきているのです。
暴力が出始めた頃していた対応ートイレにこもって自分を守る
そもそも、癇癪から暴力も出始めた頃は、暴力そのものを封じ込めて、親には逆らえないことを身をもって教えようとしました。
けがをしない環境で布団に倒したり、手足をつかんでそれ以上暴れられなくしたり。
でも、鉄くんは癇癪を起した瞬間既に、理性を失っている状態。
物理的に押さえつけても反発が強くなるだけで、癇癪や暴力が長引いてエスカレートしていくだけでした。
あの頃は、ひどい癇癪のあとの暴力が始まると、隙をつくるために一回こちらから向かっていき、鉄くんをひるませた上で、さっさとトイレに逃げ込み鍵をかけました。
しばらくドアをたたいたりものを投げたりひどくぶつかってきますが、そのうち収まって押し入れに閉じこもって泣いた後、疲れて寝てしまうのを待つ。
お互い消耗がひどく、毎日泣いて過ごしました。
もちろん、機嫌よく甘えている時間も、楽しく遊んでいる時間もあります。
でも、こちらには意味のわからないきっかけで、癇癪のスイッチが入り、そこから暴力が始まると、抑えることはできませんでした。
そして、その間の記憶があるのかないのか、そもそも何がきっかけで癇癪が起きたのか、そこをあとから探ろうとしても、こうなったあとの鉄くんは疲れて寝てしまうので、原因までさかのぼれない状態。
翌日にはもうきっかけとなった出来事は忘れています。
何か怒られたり、注意されたりがきっかけだったとしても、そもそも何を怒られたのか、覚えていないのです。
たとえ覚えていたとしても、そのときの気持ちを言葉にできないので、話し合うことは不可能でした。
少しマシになった頃の対応ー暴力の手前で我慢していることを褒める
癇癪が減る?!対策シリーズの最後の方、かなりまともになってきました。
少なくとも何が原因だったのか、覚えている。
でもそれについて話し合おうとすると、また同じように癇癪をおこしていました。
暴力は、かなり抑えられるようにはなり、実際に叩く寸前の位置で手を振り回すなど、一応我慢をしている状況は見られるので、我慢できたことを褒めるようにはしました。
でも、ちょっと癇癪が大きいと我慢を超えて暴力に発展したり、叩く寸前が手違いで当たってしまったり。
根本的な解決にはなっていません。
最近の対応ー柔道ごっこにすり替える
冬休みに図書館で借りたYAWARA!を一気に読み終えた鉄くん。
にわか柔道ファンになりました。
あらいくまたんの高校は授業で柔道をやるのは男子のみ、という学校でした。
でもYAWARA!のアニメが好きだったので、技の名前と動きは何となく知っている状態。
現実のオリンピックでも、YAWARAちゃんこと、田村→谷亮子選手の活躍をしっかり見ていました。
兄が授業でやったのもあり、家で真似事をして遊んだ時期もあり。
先日、鉄くんが暴力を始めた時に、試しに和室で、出足払いをやってみました。
受け身とか、ちゃんとは知らないので、鉄くんの足を払いながら、体は支えながら畳に倒すようにして、なるべくケガのないように。
すると、鉄くん、暴力よりも柔道ごっこが楽しくなって、一時的に暴力が激減。
私も、よくはわからないけど、出足払い、小内刈り、小外刈りなど、適当にやって、対応。
これはイイ感じで、むしろ柔道ごっこしようよ、と普通に遊びの一環になりつつあります。
それでも、理不尽な怒りと暴力はまだまだあり。
そろそろ、普通の人は怒りださないようなポイントでキレる、その理不尽さに真剣に向き合う時がきたかな、と思いました。
つづきます。