あらいくまたんです。
小4鉄くんの癇癪と暴力には手をやいてきました。
今までの暴力への対応
意味の分からないポイントで発火し、すぐ暴力につながる。
呼びかけも通じず、とにかくひどかった時期の対応は
『トイレにこもって落ち着くのを待つ』
少し落ち着いて話も通じるようになってきたこのごろの対応は
『暴力の手前で我慢できていることを褒める』
つい最近編み出した対応は
『暴力の勢いを柔道ごっこに変える』
数年前に比べれば、だいぶマシになってはきたものの、暴力にいたる思考回路を変えないことには、解決にならない気がしていました。
普段は甘えてベタベタしてきて、ひとたび怒りに支配されると危害を加える。
これってDV男がやること。
まだ今はこちらの方が力も強く、いざとなれば抑えつけることが可能ですが、もうあと数年で、腕力ではかなわなくなる。
このまま暴力がおさまらなければ、確実に誰かがケガをして、いつか取り返しのつかないことが起こるでしょう。
(前々職の同僚が、中学生の息子の暴力で、壁に穴が。。。とか、あばらの骨にヒビが、、、とか、悩んでいました。その後、別居、しました。今頃は離婚しているかも。)
そもそもどうして暴力が出るのか?
小さいころの癇癪の原因は『語彙力・理解力のなさ』
自分が伝えたいことが伝わらない。
こちらが伝えていることが理解できない。
それはいろんな取り組みにより、かなり意思疎通ができる部分が増えてきています。
でも、暴力になるのはそれだけじゃない。
『怒り』の感情がすべての思考回路を停止させる。
感情との向き合い方
鉄くんは昔から、感情と向き合うことが苦手でした。
そのせいで、映画を見ると、心が揺れた瞬間、全ての感情は恐怖に変換されて、パニックになっていました。
心が揺れるのは、恐怖だけじゃない。
不安、悲しみ、感動、緊張、ハラハラ、ドキドキ、嬉しい
などなど、いろんな感情があることを教えました。
感情を言語化し、それぞれの感情とどう向き合えばいいのかを教えていく。
これにより、全てを恐怖とパニックに変換してしまう脳の思考回路を断ち切り、とうとう映画を楽しみに変えることに成功したのでした。
暴力につながる思考回路
暴力につながる思考回路ってどんなものか
まだ解決したわけじゃないので、私の考えたことが合っているのかは、未知数です。
仮説ですが、
心が揺れた「わからない」「困った」「面倒」「疲れた」「考えたくない」「ストレス」などという負の感情。
この全てを一律に『怒り』の感情に変換してしまう思考回路が、暴力につながる。
そして、
本人の全てが暴力を望んでいるわけではない。
心のどこかで「そうじゃない」と思っている部分がある。
その「そうじゃない」という感情までさらに『怒り』の感情に変わり、暴力をしている限り、おさまることのない『怒り』が増幅されて、負のループができあがる。
と考えました。
暴力につなげない思考回路を作るには
映画克服の時と同じように、心に沸き起こった「わからない」「困った」「面倒」「疲れた」「考えたくない」「ストレス」などという感情を、全て言語化すればいいのでは?
それはそれぞれ別の感情で、『怒り』に変換する必要のないもの。
それぞれ別の対処をできるようになれば、『怒り』は生み出されず、暴力にも発展しないのでは?
そんなことできるなら苦労しないよ、と思うかもしれない。
でも、できるという根拠がある。
だって、学校では別人の鉄くん。
家でこんなに荒れていることを、保育園でも、小学校でも、学童でも、面談の度に話してきましたが、皆口をそろえて
「え?まさかあの鉄くんが?ないない!!」
という反応で、たぶん皆、私が話を盛っていると思っていたんじゃないかな。
学校では全ての感情が『怒り』に置き換わったりはしていない。
学校では別人のイイ子を演じていることで、「ストレス」は常に抱えているのでしょう。
でも、それを『怒り』に変換しないで済む術は、既に鉄くんの中にあるはず。
家でだけ、しかも、母親である私にだけ、甘えが出て、いつもの制御が働かず、全ての負の感情が『怒り』に変換される。
暴力にすることで、本当にストレスが発散されていて、他に逃げ道がないなら、無理にやらない方がいいのかもしれない。
でも、鉄くんを見ていて、暴力のあとスッキリすることなんてない。
止められるなら、止めてあげたほうが、お互い得るものが大きいと思われます。
時間はかかっても、この思考回路を変える練習をすることが、解決につながるのではないか、と考えました。
つづきます